溺愛されて育つと…
相方は一人息子である。
そのことを人に話すと
「まぁ、大変ね~っ」と必ず言われる。
私達の時代は「一人っ子」が珍しかったのである。
大変なことは確かに大変である。
みなさんが想像するように幸い義母からの溺愛はなかった。
義母はクールに出来の悪い息子を憂いていた。
「頭が悪い、顔が悪い、身体(パワー・体力)が弱い」と…。
母方の祖母は、結婚出来るかどうか不安でならなかったそうだ。
私が挨拶に出かけたときは
祖母はもろ手を挙げて満面の笑みで迎えてくれた。
そしてたいそう可愛がってくれた。
問題は、義父からの溺愛であった。
何をどう勘違いしたのか、出来の悪い息子を褒め称えるのである。
性格が良くて友達が多くいると自慢するのだ。
へそ曲がりで内向的で、友人はほとんどいないのに。
義父の話を満更でもないように黙って聞いている相方。
初めて見たとき腰が抜けそうだった。
きっと褒められることが少ないので、彼にとって心地よい時間だったのだろう。
そんな心の後ろ盾を失って20数年。
相方はみんなから叱咤激励されながら生きているますよお義父さん。
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