私は友達が少ない

友達と言ってもほとんど飲み友達
幾つかの呑みグループがあって
各グループ年２回～数年に１回は集まっていた

コロナ禍で逢わなくなって

存在はかなり希薄になってきている
このままずっと逢わないままになっちまうのか

相方はもっと少ない友達
私のことを友人が多くて羨ましいと言っているくらいだから

相方の友達は３人だった

１人は５年程前に亡くなった
結婚式の司会をしてくれて、新婚当初は毎週我が家に遊びに来ていても、ちっとも迷惑ではない穏やかな性格の良い方だった

良いお人柄の方は早く逝ってしまう

憎まれっ子世にはばかるはリアル

ストレスがないからね

もう１人は同じ大学で、鉄オタ・高校野球オタで仲良くなったようだ
毎年我が家に遊びに来たり、遠くまで一緒に高校野球を見に行ったり、毎年１月末頃に年賀状を出してくるちょっと風変わりな人だ

それが今年は季節外れの年賀状が来なかった
どうしたんだろう、年齢が年齢だし…
でも万が一のことがあれば親御さんが知らせてくれるはず…

それがつい先日、年賀状が届いたのである
昨年、店を閉めて後片付けが忙しかったから遅れましたと書いてあった
親子２代続いた店を閉めたのは苦渋の決断だったろう、にっくきコロナめ

残りの１人は相方とフォークグループ結成していた５歳年下の人
相方は彼だけを〇〇さんと敬称で呼び、なぜかとてもエコひいきしている

その彼から突然の連絡
定年１年前で家庭の事情で仕事を辞めるとのこと

彼は高卒後ずっと役所で勤務しているので多額の退職金があるし、奥さんの親が用意した家に住んでいるので、早く退職しても金銭的には困らない

家庭の事情＝たぶん家族の介護か看護よね

年が近いから身につまされる

立て続けに相方の友達が仕事を辞めたと連絡がきた

相方は「ええなぁ、僕も辞めたいわ」と大声で呟く

元々体力・気力のない64歳

毎日介護の仕事はキツイとこぼしている

しかし働き者嫁（私）が60歳過ぎてもフルタイムで働いている
相方は今までプー太郎期間が３年あり迷惑をかけていたから、私より３年以上は長く働かないとアカンから頑張ると以前は言っていたけど、そういや最近はそんな発言はないなぁ

彼に「じゃ、辞めてどうするん？」と聞いた

一言「歌手になる」と

ふ～ん、そうくるか…