小学生の頃は今では考えられない程痩せていた
外遊びばかり、夏はプールで日焼けしている
痩せているから目は大きく見える
まるで貧困国の子供のようだった

そんな私に母は
「食べさせてないみたいに思われる」と疎ましがられた

そして小さい時から「鍵っ子」でたくましい
いつも暗くなるまで遊んでいる全く手のかからない子だった
勉強も塾に行かなくてもけっこう優秀だった
母は全くの放任、愛情は薄く、子供にお金をかけない

なんでそんな話になるかと言うと…

美容室の方が、成人式の髪結いとメイクをしたという話から
「レンタル30万円でもペラペラの振袖やねん」と

そこから私の話が始まる
母は晴れ着にお金をかけたくない、でも世間体整えたいと考えた結果
親戚のお嬢様（振袖２枚所有）が結婚するので不要になるからと
１枚安く分けてもらった、お下がりである
成人式は写真館で撮らず、母の下手なスナップ写真のみ
さすがに妹はそのお下がりは嫌だとレンタル

美容師さんと結婚式の話になった
結婚式は別の親戚お嬢様からウェディングドレスを借りてきた
父方の祖母（父は8人兄弟末っ子）は生きている間に私の花嫁姿は見れないと
「嫁入り道具を買ってあげなさい」と遺産を残してくれたようだ
箪笥一式購入した後、どうやら母がちゃっかり着服
私はお下がりなのに母は留袖を購入

美容師さんが「可哀そうやね」と言う目で見つめる

とても分かりやすい性格の母だ
母から愛情薄く育てられたが父からは大切に育てられた

なので高齢者になった両親
父の方に少しだけ優しく接している