blogで会社に届いたコロナ見舞品を
毎日持って帰る人の話があった

そういう人はどこにでもいるもんだね

大震災から３日後に出勤
電車で行けるところまで行き
そこから１時間以上歩いて辿り着いた

家にある食べ物をリュックいっぱい詰め込んで
困っている方々にお渡ししようと思った

しかし、下車するとボランティア団体から
逆にお弁当やパンを渡された
余っているみたいだし受け取り
先々で困っている人がいたら渡そう

自力で通勤できた数少ない人
事務所を片付けながら部署を超えて一緒にランチ
暖房は無い、一部屋に集まると暖かい気がする

２日間食べていないという人にお弁当を渡した
直属ドケチ上司がじっと横に物乞いするようにいた

心の中で叫んだ
「被災していないし、持ってきて振舞うべき立場」
しかし可愛そうなので分けてあげた、非常時だし

来る日も来る日も上司は手ぶら出勤
みんなから分けてもらう
恥ずかしくないのだろうか

１ケ月もしたら個々にお弁当を持参する
「昼飯は持って来るように」と言われたようだ
やっと理解しカップ麺１箱持ってきた

そして全国から集まった救援物資を
毎日カバンいっぱいに詰め込んで持ち帰るのである
自分は何も出さないが貰えるものは根こそぎ

彼は70歳前だがまだどこかの関連団体に
しぶとくしがみついていると風の噂で聞いた

やはり憎まれっ子はね