シニアライフ入口で戸惑う暮らし どうする?

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義母はなかなか強者だ…

義母は昨夏から“サ高住”住まいだ。


ずっと専業主婦だったが料理が大の苦手。
心優しいご近所の方からの差し入れのおかずで日々過ごしていた。



サ高住では、三食いただける。
入居当初は、「温かいご飯で美味しいよ」とたいそう喜んでいた。
今まで毎日サトウのレンチンご飯だったようだ。
食事のことを考えなくていいのは何よりの幸せのようだ。


しかし、数か月経つと食事に不満を言い出した
きっと自分で作ったことがないし食材の物価も知らないし、文句が言えるのかもしれない。


費用的なことを考えると豚・鶏肉ばかり、牛肉や魚は高い。栄養士の方が考えてバランスいい食事を作っていただいているのだが、高齢者の口に合わないようだ。


キッチンがあるので、「そんなに文句言うなら、自分で作ったら?」と言うと、速攻で「出来ない!」とキッパリ言う。そりゃそうだろ。





仕方がないので月一、気分転換にランチを食べに連れ出している。


和食の店に連れて行くと、「こんなにたくさん食べられないわぁ」とグチグチと…、何を食べても愚痴を言う。
結局、好きなものを好きなだけ食べられる回転寿司に行くことが多くなった。



今春からコロナ禍で施設から外出できなくなったことを、義母は仕方なく了承。


しかし義母は新たな手を考えてきた、なかなかの強者だ。
「耳が聞こえにくいから病院に連れていけ」と連絡があった。
内科と歯科は施設に往診があるが耳鼻科は無い。


耳鼻科に連れて行くと、老化による聴力の衰えで、補聴器を付けるほどでもないらしい。
そりゃ90歳になれば、耳も聞こえにくくなるよね。


そのあといつもの回転寿司へ。
ここでも「あんまり食べられんようになったわ」とまたどうしようもないような暗い顔でぼやく。90歳超えて、10貫とうどんを食べれば十分な食欲だと思いますけど。


もう少しだけでいいから、明るい顔で食べてほしいわ。